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『LLMの原理、RAG・エージェント開発から読み解く コンテキストエンジニアリング』を読みました
弁当本こと『LLMの原理、RAG・エージェント開発から読み解く コンテキストエンジニアリング』(蒲生弘郷 著)を読みました。
機械学習に馴染みのないエンジニアでも、LLMの原理から実践的なワークフロー設計まで体系的に理解できる一冊でした。超おすすめです。

- 入力設計:Few-shot prompting / Lost in the middle
- 思考補助:Chain-of-thought
- 外部接続:Function calling / MCP / RAG
- 出力制御:Structured output
- 性能最適化:Context cache
- セキュリティ:Jailbreak 対策
何でもAIにやってもらおう(やれるだろう)という風潮の中「AIを使わなくて済む手段をまず考える」という視点は特に印象的でした。LLMは生成には強い一方で、計算や厳密性が求められる処理はプログラムに委ねる必要があります。また、コンテキストウィンドウやセキュリティの制約も含め、適切な境界設計が前提となります。ワークフローを設計するには、技術的視点とドメイン知識の両輪が必要不可欠に思います。
受託開発時代「ちょっとした改善」に取り組めないことに、強くフラストレーションを感じていました。そんな経験から「内製チームは勝手に改善し、サービスと共に成長していく」という強い思いを持っています。AIの登場により、すべての会社が内製可能になる、という未来に近づいたのではないでしょうか、、!
自分でコードを書く価値が相対的に下がっていくことには、焦りと寂しさがあります。一方で、9年という月日をWebで生きてきた経験は、ワークフロー設計や継続的な改善といった形で活かせるのではないかとも感じています。アプリケーションは「作ること」よりも「動かし続けること」の方が難しいですから、、
インターネット黎明期に現役だったエンジニアに強い憧れを持っていましたが、まさかこんな時代の転換期に自分が遭遇するとは思ってもいませんでした。これまでの開発手法とは異なる前提で物事を考えなおす必要がありますが、この変化を前向きに捉え、エンジニアとしての価値をアップデートしていきたいと思いました。